3年目【平成16年度】

前年度に引き続き、中心的研究テーマ(研究目標)を「インターネットを用いた実践的な遠隔教育の実現」とし、実際の遠隔教育を試行することと、そこからのフィードバックによる新しい課題発見を行い、研究して解決するという研究<->教育実践のサイクルを構築する方式を継続し、課題解決手法(研究方法)については、実際に遠隔教育を試行することと、そこからのフィードバックにより新しい課題を見つけ、研究して解決するという研究教育実践のサイクルを構築する方式を継続する。

初年度、2年度でシステムの基本部分が構築されたとの認識から、更なるシステムの高機能化をめざし、具体的には、複数のストリーミングサーバをネットワーク化し全世界から多数のアクセスを可能とするシステムを構築中である。この目的で法政大学 IT研究センターの他、米国、フランスにサーバを設置する。 本システムにより、これまで実践してきた国際会議のストリーミング配信をより広域に能率良く行うことができる。同時に、英語による遠隔講義音声のテキスト変換を行うシステムを構築中であり、前期配信した福祉工学の講義にて実証実験を行った。今年度中にWeb上に字幕を表示する英語自動字幕システムを完成させ、さらに翻訳機能の実装を検討する。英語を母国語としない学生に対する英語による遠隔講義受講支援システムとして有効活用される。

プレMBA講座、福祉工学(前期終了)を継続して実施している。後期、これらに加えシリコンバレーで起業に成功した人たちを講師としたキャリアデザインに関する学部学生対象の遠隔講義を、カリフォルニア大学デイヴィス校からアメリカ文化に関する講義配信を実施する予定である。


国際研究コラボレーション:計算工学に関する国際会議を共催しストリーミング配信を行う。来年度実施予定の生体工学に関する国際会議の企画を進めている。


中・高等学校のマルチメディア化に関する研究:法政大学付属校の生徒16名を対象とし、 ITスキルと英語力の習得を目的とした中学・高校生向け海外研修プログラムを実施した。本プログラムでは参加生徒にノートPCを配布し、インターネット環境を活用し英語を日常的に使う環境を与えるとともに3週間の夏季研修をカリフォルニア州で行った。また、理数系科目教育においてデジタルコンテンツの教育効果を確かめる実証実験を付属校生対象に実施した。この実験授業の分析手法については、講師映像と生徒の受講映像を同時録画し、各々収録したデジタルコンテンツを同時に再生するソフトを開発し、受講生の反応と理解力等、詳細な評価・解析を行う予定である。


英語で行われる遠隔授業が多くなることが予想される。そこで、受講生の理解力向上を目的として、日英2カ国同時通訳システムを本年度から試験導入し、福祉工学の授業でその評価を行った結果、昨年度と比較することで、受講生の理解力が向上していることが実証された。


PD(1名)、RA(2名)を採用し、それぞれ、共同研究者、研究支援者として本プロジェクトに参加している。

<研究の副次的効果(実用化や特許の申請など研究成果の活用の見通しを含む)>

  1. 本プロジェクトで検討・試行した手書き入力情報を含んだ自動コンテンツ作成システムは、現在実用化に向けて進んでいる。
  2. プレMBAプログラムなどで試行した自動音声検索機能付加したコンテンツ作成方法の実用化が進行中である。
  3. 本プロジェクトに於ける教育実践・システムの構築の試行は、学部授業のあり方に一石を投じたといえる。すなわち、一般的な学部授業においては教室での対面授業を前提として単位付与がなされていたが、本システムを用い、新たな授業形態での単位付与を実現させたことは、今後展開されるであろう多様な授業形態での単位付与の可能性を実証した。
  4. 2004年7月に「SICE CPD教材シリーズNo.1: 計測と制御の基礎」として、法政大学が編集・著作権を有するデジタルコンテンツを貼付した図書が出版された。
  5. 2002年度から開講した「プレMBA」講講座の実践・試行を通して蓄積したノウハウを基に、英語の読解力アップの補助教材「TOEFLテスト・リーディング技法—11の解法でらくらく突破213点」を、IT研究センター監修 で、丸善株式会社から2004年12月出版した。
  1. Managerial Accounting
    2007.04.21/06.02
  2. Financial Decisions
    2007.06.09/07.28
  3. Organization and Management
    2007.08.04/09.22