オープン・リサーチ・センター整備事業の実施状況

情報技術(IT)研究センター

オープン・リサーチ・センター整備事業とは、文部科学省が私立大学に交付する「私立大学学術高度化推進事業」補助金の一つで、他大学、地方自治体、NPOなどと連携してオープンな体制の下に、研究プロジェクトを実施する補助金事業です。  本学で最初に採択された同補助金事業の「インターネットを活用したボーダレス教育研究システムデザインと実践に関する研究」(プロジェクト名)は、情報技術(IT)研究センターを研究拠点とし、法政大学アメリカ研究所(法政大学が米国シリコンバレーに設立した非営利公益法人)と連携して実施している事業です。  

1.目的及び研究内容概要

目的
  • 最新のインターネット技術を活用し、ボーダレスな教育・研究環境デザインを構築するとともに、その上での国際的組織による特色ある教育プログラムの実践および種々の研究プロジェクトの推進。


実施期間
  • 2002年4月1日~2007年3月31日までの5年間。

2.各研究プロジェクト概要

(1)MCUを用いたグローバル多地点会議の実証実験
  • 法政大学アメリカ研究所及び法政大学に設置してある多地点接続装置を使い、インターネット上で国際的な遠隔教育等、いかに有効に実施できるかを検証する。


(2)コンテンツ自動蓄積機能に関する研究

  • 講義映像・音声や資料および手書きデータ等の講義情報をWebコンテンツ化し、講義終了後まったく編集作業を行うことなく講義の全情報をデジタル的に再現して即座に配信できるシステムを構築する。


(3)Webベースの研究コラボレーションシステムの構築に関する研究

インターネット上で、マルチリンガル遠隔講義・コラボレーションシステムを効率的に行うために以下のシステム開発を行う。

  1. 低遅延ストリーミング方式によるインターネットブロードバンド-ユーザーをターゲットとした双方向ビデオ講義・会議システムの開発
  2. AVA技術によるインテリジェント教材提示装置の開発
  3. リアルタイム翻訳・字幕提示装置の開発

(4)ロボット工学におけるヒューマンインターフェイスの研究

  • 高度な機能を持った機械を、誰もがどこででも使うことができる、人にやさしいインターフェースを実現するための研究を行う。ハプティクスインターフェース、人の意志の抽出、遠隔制御などの分野を含む。


(5)中高校教育における教育のマルチメディア化に関する研究

  • IT嫌いの学生を作らない教育カリキュラムの構築を目指し、特に高等学校の理数系科目の補助教材(デジタルコンテンツ)を作成し、その教育効果の実証実験等を行い、教育適効果等を検証する。


(6)国際シンポジウムの実施

  • マルチメディアシステムに関する国際会議(DMS2002、Cyber World 2002、Biotec Japan)やロボットにおけるヒューマンインターフェースに関する国際シンポジウム(RO-MAN2003)等日米での遠隔サテライトセッションの実施(最新のストリーミング技術を用いたインターネットライブ配信を含む)。


(7)公開講座・公開講演会の実施

  • 一般社会人を対象とした「ベンチャーとITビジネス」「米国のIT産業集積」等に関する公開講座を実施。

3.プロジェクト成果の例示

  • 英語・ビジネス専修講座:プレMBA講座〈米国カリフォルニア州立大学ヘイワード校(CSUH)との提携に基づき、法政大学アメリカ研究所から双方向リアルタイム遠隔授業実施:左下の写真〉。
  • 国際遠隔講座:福祉工学〈本学3キャンパスと米国、韓国とを双方向リアルタイム遠隔講義システムで結び、6学部約150名の受講者に対し、文理融合科目として実施。〉
  • 講師のデジタル資料や手書きデータの取り込み、および英語音声キーワード検索機能の付加等、講義終了後直ちに講義内容をデジタル化しWeb上で検索できる独自システムを開発し(右下の写真)、プレMBA講座の受講生が利用できるように便宜をはかった。
  • 「リアルタイム遠隔講義におけるデジタルコンテンツ自動生成システムの開発と実践」として、私立大学情報教育協会「情報教育方法研究」での研究発表。


4.記念シンポジウムの実施

10月4日(土)、オープン・リサーチ・センター開設1周年記念・法政大学アメリカ研究所開設3周年記念シンポジウム「New trends IT based higher education」が九段校舎3階遠隔講義室2で開催された。→

様々な実践、研究成果を踏まえ、2003年10月4日(土)オープン・リサーチ・センター開設1周年・法政大学アメリカ研究所開設3周年を記念して、日米の高等教育機関におけるIT技術を活用した最新の事例報告(米国スタンフォード大学、カーネギーメロンウエスト、および日本におけるe-Learningの現状)を基に国際シンポジウムを開催した(上の写真)。

当日は、日米双方で約90名の参加者を数え、同時に、同時通訳システムと現行システムを連携させ、日米2カ国語対応のデジタルコンテンツ作成も実証した。

今後も、このような国際的研究交流活動をはじめ積極的にプロジェクトを推進する計画である。

  1. Managerial Accounting
    2007.04.21/06.02
  2. Financial Decisions
    2007.06.09/07.28
  3. Organization and Management
    2007.08.04/09.22